5/16/2011

Nuke チュートリアル ColorLookup

今回はPhotoshopやAfterEffectsを使っている方にもなじみのあるColorLookupノードを紹介します。


Photoshopのトーンカーブと同様、X軸が入力、Y軸が出力を表します。




Ramp ノードをつくり左端を0、右端を1のリニアなグラデーションを作ってみます。値がどのように変化するかを確認する為にSlicetoolを使います。自分の場合はFoudryのSlicetoolを改造してShakeスタイルのSlicetoolを自作しています。


イメージ上でマウスオーバーするとポインタのあるピクセルの値がカーブ上でどのあたりか表示されます。またイメージ上でctrl+クリックでカラーサンプルを選択して、その値がカーブによって同変化するか確認することができます。


0.3あたりを選択してみます。


ColorLookupのカーブ上でCtrl+Alt+クリックでコントロールポイントを追加出来ます。ポイントを上下に動かしてサンプルポイントがどのように変化するか見てみましょう。


イメージ上ではこのようになります。


Photoshopでは8bitの画像はRGB各チャンネル、黒から白まで0から255までの階調で表現されます。Photoshopのトーンカーブでコントラストをあげるときに下図のような操作をすることがありますが、最小値は0、最大値は255でクランプされます。


Nuke ではFloating Pointで計算されるので、黒から白までを0から1までの浮動小数点で表されます。さらにNukeでは1以上、あるいは0以下の値も扱うことが出来ま す。これはNukeにとって大きな利点ですが、注意しないと問題が起きる場合があります。0以下の値になったり、極端に大きな値になってしまうことがあり ます。


このようにサンプルカラーは1.0を超えています。


このようにグラフをズームアウトしてみるとグラフでも1.0を超えているのがわかります。


次にこのようなグラフになると


イメージ上ではマイナスの値になってしまいました。


またPhotoshopでは中間グレーはちょうど半分の128あたりになるのですが、リニアカラーラースペースでは中間グレーの値が0.2あたりになります。

自分の操作がどのピクセルに影響を与え、どのように変化するかということをきちんと考えながら作業することが大事です。

ただColorLookupはいじりすぎるとキリがないのでピンポイントで調整するのがいいかもしれません。

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